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陸別町は十勝東北部分北端部にあり十勝管内ではかつて全国一の広さを誇った足寄町の隣でその殆どが森林で占められ豊かな自然が残されている。町の中央を南北に貫流する利別川には本別川や斗満川をはじめとする支流が注ぎこむ。陸別の標高400~500メートル前後の高原地帯は酪農地帯となり、あちこちで阿寒の山並みが散見される。気候は内陸性で冬の寒さは十勝の中でも群をぬき、冬期間では最低気温の平均が日本で一番寒い町という。夏は普通に暑いので信じがたいが。
陸別町は環境省より昭和62年に『星空の街』に選定され、平成9年には『星空にやさしい街10選』に認定。それほどに空気が澄んでいて更に余分な光源のない天空を望める所が陸別。そんな陸別の豊かな自然環境を生かした『りくべつ宇宙地球科学館(銀河の森天文台)』には一般公開型天文台としては日本最大級の115cm反射望遠鏡をはじめ、小型望遠鏡4基、4連太陽望遠鏡等を備える。展示室ではオーロラや宇宙の美しいパネル展示、宇宙探検コンピューターや70インチ大型モニターによる宇宙の体験学習ができる。◇陸別町宇遠別 TEL:0156-27-8100 休館 月曜・火曜日
酷寒の地、陸別にも、大いなる志をもって入植を果たした開拓者たちがいました。明治35年は関寛斎翁による陸別開拓の第一歩がしるされた記念の年。関寛は天保元年(1830)に現在の千葉県で生まれ、18歳で蘭方医佐藤泰然の門下生となり、安政三年に銚子で医院を開業したが、浜口梧陵の支援で長崎へ留学、松本良順より蘭学を学ぶ。33歳で阿波藩の御典医として徳島に招かれ戊辰戦争では医療活動を行う日本最初の野戦病院で活躍。
戊辰戦争後は徳島に戻り海軍省や甲府の病院長を勤めたりするが、明治6年にそれまでの地位を捨て町に診療所を開き地域医療の先駆者として活躍していた。72歳の時、かねてから計画していた北海道開拓を志し人跡未踏の地、現在の陸別町斗満に四男又一と共にへ入殖し以後10年陸別の開拓に人生を捧げる。72歳で未開の地に旅立つことも、82歳にして服毒し自らの生涯を閉じる事も想像の範囲を越えているが、壮絶な人生を駆け抜けた関寛翁の生き様に感銘せずにはいられない。町内5箇所に関寛斎ゆかりの地がある。◇陸別町大通 TEL:0156-27-2141
旧ふるさと銀河線・陸別駅と同じ施設で、現在は道の駅「オーロラタウン93りくべつ」に指定され観光物産館や宿泊施設があり訪れる人も多い。「関寛斎資料館」が併設されている。駅前に記念写真用の大きな寒暖計があります。「しばれフェスティバル」のある冬は、放射冷却で最低気温が-30度を超える北海道でも有数の寒冷地。◇陸別町大通り TEL(0156)27-3993
旧ふるさと銀河線の路線延長約500mを再利用して乗車体験、トロッコ体験、運転体験などを行っている。営業期間は4月から10月まで、冬期間はお休みということで冬眠しいてます。鉄道ファンはべつとして、観光客にも人気が高まりそうな気配が・・美深町の軌道トロッコの様に北海道の名物となれるか注目ですね。
銀河の森に平成11年にオープンした町営のコテージ村で10人用と6人用のコテージがある。3泊以上連続して利用する場合には割引きサービスもある、個人では高くつくがファミリーやグループでの利用なら割安。コテージと天文台を結ぶ銀河の森遊歩道など散策コースもある。野鳥などの観察ーつにはよいかも。人工栽培されているミズバショウもみられる。グループで天文台ツアーなどには勧めてす。◇陸別町宇遠別 TEL:0156-27-4040
陸別サーキットは、毎年9月の第2日曜日に、全国大会が行われ、大会参加車約100台、道内外の各地から訪れる選手達に混じって陸別勢も健闘しているピックイベントです。昭和55年、町内の若者が中心となって行われていたレクリェーションとしてのモータースポーツが、2年後に道新オフロードレース全道大会となり、昭和63年に全日本選手権大会へと昇格し現在に至っているが、地球温暖化という環境にたいして優しいスポーツではないのでこの先はどうなるか。
◇オフロードバトル 毎年5月第3日曜日 ◇2時間耐久レース 毎年7月中旬
◇オフロードレース全日本選手権大会 毎年8月
かなり昔の事になるが釣りに行った時強烈な寒気に遭遇したことが有る。人間の限界を超えたような寒さの中で一昼夜を過ごし、翌日のニュースで野営していた所から10㎞程しか離れていない町でマイナス40度を記録した事を知る。陸別の冬はそれに劣らない酷寒の地。しばれフェスティバルは、その寒さと戦い、寒さを友に、寒さを楽しむというフェスティバル、かつて酷寒の陸別に大いなる志をもって入植した開拓者たちの魂を引き継いだ人々の心意気とも言えるイベントだ。毎年2月始め陸別町ウエンベツイベント広場にて開催されるしばれフェスティバルでのひとつ『人間耐寒テスト』では、寒さがピークに達する夜間から朝にかけて、寝袋一つで過ごしてもらい途中で逃げ出さずに、無事に朝を迎えた人には、日本一の寒さを克服した証として認定証が発行されます。北海道では零下20度よりはるかに低い気温の時は今でも『しばれる』といいます。体力と耐寒に自信の有る方は氷で作ったかまくらで一夜を過ごし、零下30℃を超えるという極寒の体験してみてはいかかでしょうか。
陸別から右側に銀河の森天文台が見える宇遠別沿の道道北見白糠線(143号線)に進み上足寄に抜ける途中、足寄町との境界付近で陸別市街から7.5km程のところにある。峠にはトイレと東屋があり、秋の紅葉が綺麗で阿寒の山並みも良く見える。峠を下ると上足寄で国道241号に合流。カネランの名称は陸別伝説の大酋長カネランに由来。
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