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深刻度増す海洋汚染

福島第1原発では「地下水を通じて専用港に流出したトリチウムの量が、過去2年2カ月分で最大40兆Bqになるとの試算」されています。トリチウムやストロンチウム90はベータ線を発生する核種でこれまで考えられていたよりも遥かに危険なことがわかってきました。小児白血病やダウン症候群の発症率が上昇し、低濃度被爆でもリンパ球の染色体異常を起こす事がわかっています。体内に大量に取り込むとDNA等が直接被曝し、その構造から生物のDNAや組織に特異な影響(身体の中の水素を含んだ化合物がトリチウムに置換され、そこでベータ線を出し違う物質に変わる、遺伝子の場合は結合が切れる)を与えるという厄介で危険な核種であり、薄めて垂れ流しにできるような代物ではないことは明白です。

しかしこの程度で驚いてはいけません。平成2006年4月から試験を始めた日本原燃六ヶ所再処理工場が海に排出した放射能は、トリチウムだけでも2008年の2月までに約1800兆Bqを越えた。これが本格運転となると2日に1回で99兆Bq、1年間に1万8千兆(1京8千兆)Bqのトリチウムを放出すると報道されている。それもむつ小川原港の沖合い3km地点、深さ約50mの海底のパイプから排出、下北沖では海藻中のプルトニウムが増加したと伝えられている。排出で海洋投棄ではないと言う理屈で、余りにも無謀な海洋への放射能大量放出というしかありませんが、トリチウムに関して濃度は薄めれば良いだけで、実質的な排出規制はなく、東電が六ヶ所再処理工場と同じように海洋投棄を念頭にアルプスで浄化してあとは薄めて排出という、海洋投棄を狙ったとして不思議もない。ただ六ヶ所再処理工場の汚染に加えて、福島第1原発から地下水を通じて海洋にでた多核種汚染と(2011年5月以降、セシウム137で20兆Bq、ストロンチウムで10兆Bqなど)なるので実際はもっと深刻で壊滅的という事になります。

気になるのはこれだけのトリチウムが海に流出している以上、多量のトリチウムが大気に放出されていると考えるのが自然で、大気に放出された多量のトリチウムが酸素と結合して水となり大地に降り注いでいる事は疑いようもない。グリーンピース・インターナショナルの報告から見る限り、六ヶ所再処理工場が40年間操業したとして排出放射能による推定累積集団線量はチェルノブイリ原発事故の半分に近く、過去の歴史的な核惨事に肩を並べるものになりそうだ。六ヶ所再処理工場は即刻廃止すべきです。

キール海洋研究所が作成したシミュレーションでは、今から3~4年後には北米大陸西海岸すべてが高い濃度の汚染水で覆われるとなっているが、日本原燃六ヶ所再処理工場が今まで海に排出したトリチウム約1800兆Bqを考えると既にこの状態に至っているだろう。シミュレーションマップは、選挙後に発表された3.11直後から太平洋に流れ出していた高濃度汚染量と六ヶ所再処理工場の排出量も含まれていない楽観的なもの。

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