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原発の安全神話
放射能は体によいという科学の装い!!

ホルミシス学派の安全論を読んで

安全安心科学アカデミーサイトにある記事を一通りみたのを、専門家では無いので感想としてまとめています。
安全安心科学アカデミーは基本的にホルミシス説を採用しているようです。ホルミシス説はLNT説を批判し、放射能に対する無用な不安を助長しているといういう学派。他はLNT説を支持するものだが、互いの批判を見ていると決定的なものは無いようにみえます。ICRP(国際放射線防護委員会)の基準は、LNT説をもとに決定されているが、ICRPの基準が正しいと断定できる程には、解明がされていないというほうがよいかもしれません。ホルミシス説はマイナーな学説なので、専門家の反論は少ないですが、少なくとも放射能は安全といいLNT説を否定する程には体系だった一貫性のある理論ではないようで、主張内容からICRPなどより政治的な動向が反映されているような印象もあります。
低線量被曝で問題になるのはDNA損傷と修復ということに焦点がある程度絞られてきます。すでにDNAの構造は解析されていますが、働きが全て解明された訳でない事、DNAの修復にRNAも重要な役割を果たしている事もわかっているが、詳しい事はこれからという事でしょうか・・・低線量被曝でホルミシス下で全ての修復機能が活性化し、修復と複製ーにエラーが起こらない、むしろ低線量被曝は体に健康であるという主張ですが、ホルミシス説的に言うと、細胞が傷ついた結果、活性酸素の増加が活性酸素消去酵素の活性化をもたらすのは不思議ではありません。ホルミシス下で全ての修復機能が活性化するのは当然の成り行きで、細胞やDNAの損傷が原因の如何を問わずスイッチの役割をはたし、低線量放射線もその一つというほうが納得できます。そうするとホルミシスはむしろ防御システムと言ったほうがまだすっきりします。低線量の放射線が体に良いという根拠とするには説得力不足です。DNA複製で人体の全てが更新される場合1%のエラーが起こるとされ、それを再修復する二段階の修復機能があるが最終的には600~60程度の複製エラーを含むDNAが残る、これを繰り返していると次第に蓄積し癌などの原因となるという。低線量で損傷するDNAやRNAが増えると誤修復や複製エラーの絶対量が多くなり最終的にはミスマッチが増えると考えるのが自然とおもう。低線量でも遺伝子の二本鎖切断が起こり、DNAのある特定の部分、染色体7番q11領域が損傷すると特異(全く同じ異常なパターンで修復される)な誤修復が被爆した甲状腺癌の3割ほどに見られ、被爆していない甲状腺癌にはありません。このメカニズムではホルミシス効果が疑問であり、一つある事は他にもある可能性を暗示している。
もう一つは細胞の入れ替わりに一年を要する心臓と、細胞の再生が限定的な脳細胞では、DNAが正常に修復されるというホルミシス効果はかなり限定的であり、DNAの修復機能はすばらしいものだが完璧ではない事を示しています。今後の研究でとうなるかはわかりませんが、現状でのホルミシス説は弱点もあり仮説の域を出ていないというのが僕の感想です。他の学説も低線量被爆に関しては仮説と言うことでこれが絶対というのは無いように思えます。内部被曝に関するデーターの多くは人以外をモデルにした実験室レベルで、細胞外よりの被爆実験を元にし、それを人に全て当てはめるのはいささか強引かなという印象でした。細胞に取り込まれた放射性物質はその場に留まり放射線を放出し続ける事もある訳で、DNAの損傷と修復の繰り返しとなる場合も考慮しなければ仮説としては不十分でしょう。
低線量被曝のリスク管理という面で
政治的、社会的利害関係を排除し低線量の放射線の影響を明らかにすることは重要ですが、 低線量被曝が遺伝的な影響はどの学説でも、殆んと影響はないだろうという点では一致しているが閾値を巡って見解の相違はある。リスク管理面での問題は被爆した本人と云うことになります(この場合は胎児も本人と見なす)が、妥当なリスク管理を考える場合に「個人的には最も厳しいリスク管理を、行政では大多数の方が納得できるリスク管理をする」のが妥当では、というのが僕の感想です。ホルミシス説を否定はしませんが、リスク管理面からみて現状では受け入れがたいとおもいます。福島原発事故以後の放射線影響に関わる安全基準値を見る場合に、政府側専門家の言う事がどの位置にいるかで異なってくる事に注意も必要でしょう。

内部被曝による健康被害

ウクライナ在住の病理解剖学者ユーリー・バンダジェフスキー氏は低線量内部被爆の研究から微量であってもセシウムなど放射性物質が含まれる食品を継続的に食べ続けると健康被害を誘発する恐れがあり、内部被爆と健康被害には相関関係があると断言しています。※ユーリー・バンダジェフスキー氏は人の臓器にどれくらい放射能があるかを実際に解剖して確かめたことで知られています。チェリノブイリ原発事故の最大被災国ベラルーシでは死亡原因のトップは心臓血管系の疾患でした。セシウム137は特に心臓細胞に蓄積しやすく心臓障害や不整脈が起きやすくなるとのことです。不整脈が起きやすくなると脳卒中のリスクも高くなります。セシウムは青酸カリの2000倍の毒性に匹敵するそうです。
放射性物質の経口摂取による健康被害
セシウムなど放射性物質が含まれた食品を継続的に摂取し続けたことで臓器に放射性物質が蓄積した結果、体内被曝によって損傷し、ダメージを受けた臓器が負荷の限界を超えたとき突然死や発作という形で現れるのでしょう。放射性物質は特定の臓器と親和性を持つものもあり、その場合はその臓器特有の疾患が増加します。福島県では現在進行形で深刻な病気が増加しているのに放射線被爆の専門医もいなければ専門機関もない、地元の医療機関でさえその実態を把握できないでいる。ただ驚異的な脳卒中発症率の上昇は、心筋梗塞や白血病と癌との相関関係を疑うに十分な情報であり一刻も早い総合的な対策を国はとるべきです。

特定秘密保護法強行のドサクサにまぎれて!!

癌治療や予防などの健康増進を他の先進国並みにという国民の希望を逆手にとり、全国の病院にがん患者の情報提供を義務付ける「がん登録法」が特定秘密保護法強行のドサクサに紛れて成立している。癌情報を国が一元管理し個人情報の漏洩を防止するとして、患者の個人情報漏洩には厳罰に処するという。福島第一原発事故後の動向を見れば、チョルノブイリを遙かに超える勢いで増加する癌発症の事実を、政府がコントロールし隠蔽しようとする意図があるのは明白で秘密保護法を補完するもの。大きなイベントや秘密保護法みたいな目立つ法案がある時は要注意、こんな時に悪法をひっそりと通すのは常套手段と知るべし。

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